北の街−淫靡な一夜編−
いつからそうなったかはわからない。
だが、半ば日課になりつつあるその行為はとても心地よいものだった。
「はぁっ・・・。」
全裸にされ、後手に縛られた獅子が思わず声を上げた。
狼が彼の乳首を摘み上げたのだ。
「相変わらずいい声で鳴くじゃねえか。ほら。」
「くあっ!」
さらに強く乳首を捻り上げられ獅子はひときわ大きな声を上げた。
狼は満足そうに微笑む。
「お前も見習わねえとな。」
そういって狼は空いた手で自分の股間に顔をうずめている虎の頭を撫でた。
虎は苦しそうな表情を浮かべながらも必死で狼のものに舌を這わせる。
虎もまた全裸であり、その股間には充血して大きくなった男性器が反り返っていた。
狼は時々思い出したように虎の股間を足でいじる。
そのたびに虎の体と性器は大きく跳ね上がった。
「感度はいいんだがなあ。」
そういいながら狼は獅子の乳首をいじっていた手をゆっくりと下に下ろすと、
すでに液体があふれている獅子の勃起を触れるか触れないかの距離でゆっくりと撫で回す。
「あんっ・・・。」
触って欲しくて獅子は思わず腰を突き出すが、狼も心得ておりさっと手を退け刺激を遠ざける。
拘束されている獅子は切なげな声をあげながら腰を振るのが精一杯だった。
「さて、ウォーミングアップはこれぐらいだな。」
そう言うと狼は足で虎のものをしごき、
獅子の腰を抱き寄せると先端を舐めまわした。
「んぐぅっ!」
「ひぁっ!!」
虎がくぐもった声をあげ、獅子はのけぞりながら声を漏らす。
狼の軽い責めに二人はあっというまに追い詰められる。
だが狼はそう簡単に二人を解放しようとはしなかった。
「おいおい、そんな簡単にいかれちゃ困るんだよ。
せめてもう少し、奉仕してもらわんとなあ。」
その言葉に虎は必死で舌を動かし、獅子は体を折り曲げて狼の乳首を舐める。
二人の行動に狼は満足げに目を閉じてその感覚を楽しんだ。
股間からはぐちゅぐちゅという音が聞こえ、胸元からはぴちゃぴちゃと音がする。
狼の先端からは液体があふれ、虎の喉を湿らせていく。
虎はそれを飲みながら狼のモノを必死でしゃぶる。
少しでも狼を感じさせるために虎は必死になっていた。
と、狼のつま先が虎のサオの根元に触れ、そのままつぅっと裏筋をなで上げる。
狼が快感を感じるとこうやって虎に褒美を与える。
虎はそれが欲しくて必死で狼をしゃぶるのだ。
一方で獅子は狼の手で玉をもてあそばれる。
明確な快感はないが、どこか遠まわしなその愛撫に獅子は気が狂いそうだった。
早く、直接的な快感が欲しい。
だが狼はそれをあざ笑うかのように獅子の玉のみを揉み解す。
少しでも早く快感が欲しくて、獅子は必死で狼に奉仕した。
狼は満足げな表情を浮かべるとゆっくりと腰を振る。
虎のざらついた舌が狼の亀頭をくすぐる。
獅子の舌が乳首を攻め立てる。
その感覚に狼はゆっくりと絶頂に向かって押し上げられていった。
狼は自分の感覚に合わせるように虎の股間を足でこすり上げ、
獅子のサオを握りしごき上げる。
二人は待ち望んでいた快感に腰をくねらせ悶えた。
「んむぅっ!」
最初に達したのは虎だった。
狼のモノを咥えたまま、シーツに向かって先端から大量の液体を吐き出した。
狼の足にビクン、とはねる感覚が伝わってくる。
そして虎は一気に狼のモノを吸い上げた。
「うおぅっ!」
その感覚に狼は虎の口の中に精液を勢いよく噴出した。
ほぼ同時に獅子も狼の手の中で爆発する。
「ううぅっ!はああぁぁっ!」
どくん、どくんと次から次へあふれてくる精液に狼の手とシーツはあっという間にずぶぬれになった。
「さて、それじゃあ本番と行くか。」
一息ついた後、狼がそういうと獅子と虎は並ぶようにして四つん這いになった。
ともに尻尾を持ち上げ、狼に尻の穴が見えるような姿勢である。
「今日はどっちに入れて欲しい?」
そういいながら狼はそれぞれの尻に人差し指をつきたてた。
二人の尻尾がびくん、と跳ね上がる。
虎は前後に、獅子は回すようにゆっくりと腰を振った。
その動きに合わせて、先ほど出したばかりの男根がゆらゆらと揺れるのが見える。
その様子をしばらく眺めた後、狼は二人の尻から指を引き抜いた。
「はうっ!」
その突然の刺激に二人の口から言葉が漏れた。
「今日はコッチだな。」
そういって狼は獅子の尻に自分のいきり立った逸物をあてがった。
そのままゆっくりと侵入していく。
「ふああぁぁぁぁっ」
ゆっくりとはいえ、根元まで一気に侵入されて獅子は情けない声を上げながらシーツにつっぷした。
狼は獅子を羽交い絞めにして無理やり引き起こすと、向きを変えさせる。
位置的に、獅子は虎の後ろから覆い被さる形になった。
「ほら、虎にはお前のいれてやれよ。」
狼は獅子のモノをつかみ、虎の尻にあてがうとさらに腰を突き出した。
「がああぁぁぁぁ・・・。」
今度は虎がうめき声を上げた。
狼が腰を振れば、その振動が獅子を介して虎へと伝わる。
狼は一気に二人を犯している感覚に浸っていた。
獅子をゆすり上げるたびに二人の口から嬌声が上がる。
「はあぁぁっ!」
「い、いいっ!」
獅子はもはや声を上げることしか出来ず、
虎も口をあけて涎をたらしながらヨガリ声を上げつづけた。
「ああっ、もうダメだぁっ!」
獅子が虎の中にすべてを吐き出した。
獅子の体がビクリと震え、次の瞬間には脱力して虎の上に覆い被さる。
「うがあっ!」
虎も獅子の強い一突きに、手も触れられることなくシーツの上にぶちまけていた。
虎は獅子に押し倒されるようにしてシーツの上に横たわる。
「もう終わりか。情けない奴らだ。」
そういって狼は獅子から自分のモノを抜き去ると、
二人を軽く蹴るようにして仰向けにした。
「ほら、今日は顔にかけてやるよっ!」
そういいながら狼は自分のサオをこすり上げると、
獅子により高められていた快感を解き放った。
ぼたぼたと音を立てて白濁液が虎と獅子の全身に浴びせられる。
二人は全身を白く染め上げながらゆっくりと目を閉じた。
「ありがとうございました。」
代金を受け取った猫は深々と礼をした。
ここは娼館「ソドム」。
主に男娼を扱う店だ。
今日の痴態も、しっかりとした商売が裏にあってのことだった。
狼は満足そうな顔で伸びをし、軽く体操などもはじめてみる。
「俺はもう少しいけたけどな。」
そういって虎と獅子の二人ににやり、と笑いかけた。
虎と獅子は勘弁してくれ、といわんばかりに苦笑いをしながら首を振った。
「これ以上は私達が持たないよ。」
獅子の言葉を聞きながら狼が店の扉を開く。
そして、店には男娼と店の主人が残された。
「リロード、あんまりお客さん方に負担をかけるんじゃないぞ。」
主人の言葉に男娼はニヤリと笑うと、そのまま店の中へと入っていった。
終