北の街 −入隊編−
俺は希望にあふれるまなざしで、今にも崩れそうな砦を見た。
俺の名はマイク。
今年で20になる若さピチピチの狼獣人だ。
今日はここ、城砦都市アティクアの臨時募兵に志願してきたのだ。
この街は元々北からの異民族侵入に備えて作られた城塞都市だった。
だが、ここ数十年そんな事実は一切なかったために兵士達も気を抜いていたらしい。
つい先日、何者か(異民族ではないらしい?)が大量に攻め込んできたため街を覆う壁が崩れてしまった。
死者は数えるほどしかでなかったらしいが、壁が修復するまでは守りが薄くなることもあり臨時で募集をかけたそうだ。
ずっと軍隊にあこがれていた俺としては願ってもないチャンス。
なんといっても逞しい男達がうじゃうじゃいるのだから。
やっぱり男は逞しさ、いい男の1人や2人くえりゃいいな・・・。
なんてことを考えつつ俺は砦の門をくぐった。
入隊試験は実戦形式で行われた。
一週間前に行われた試験を、俺は既にパスしている。
というか、今日来ているやつは皆パスしているはずだ。
今日は入隊に際しての健康診断みたいなもんである。
健康診断・・・なかなか甘美な響きじゃないか。
逞しい軍人さんがあんなところやこんなところを事細かに・・・なんてことはない。
そもそも健康診断なら軍医だろうし。
でもまあ、ちょっとは期待してしまうか。
最近男に飢えてるしなあ・・・。
やや興奮する下半身をなだめつつ俺は指定の集合場所へ向かった。
数人の医師により健康診断は平行して行われた。
もちろん健康診断の場は目隠しされており、すべて個人個人で行われた。
・・・軍隊って連帯感が大事だろ!?
だったら恥ずかしいとかいってないで、みんなで脱ごうぜ!
(俺が脱ぎたいわけじゃないが。)
そこのお前も、そっちのお前もいい体してんだから脱げよ!
なんて、無茶な心の声に反応することもなく健康診断は続く。
ちなみに俺を診察した医師は結構な年のじーさんだった。
手なんかぷるぷる震えて、大丈夫なのかとこっちが心配になる。
何処にも異常はなく、健康そのものと太鼓判を押され診察スペースを出る。
ひょっとしてコレで終わりなんだろうか。
コレで終わられたら、俺の高ぶった精神はどうしてくれる。
いい男を数人みつくろって帰り道で襲っちゃうぞ。
そんなことを考えながらパンツ一丁の男達の群れを眺めているとなんだが下半身が反応してきた。
しょうがなく俺はその場に座り込み、男達を眺め続ける。
突然俺の目の前に大きなモッコリが現れた。
「よー、何してんだ、そんなとこでー。」
顔を上げてモッコリの主を確認する。
知らない顔だった。
俺と同じ狼獣人。
俺よりも肉付きがよく俺よりも背が高い。
そしておそらくアソコも俺よりでかい。
「負けた・・・。」
「へ?」
俺のつぶやきを聞き返してくる。
「いや、なんでもない。それよりお前誰だ?」
「おいらはー、ガッツ。よろしくー。」
そう言って手を差し出してくる。
とろい奴だな・・・。
俺は立ち上がることなくその手を握り返した。
「俺はマイクだ。探偵じゃないぞ。」
「・・・?」
怪訝そうな顔をする。
ダメだ、こいつにツッコミは任せられない。
俺はこっそりと溜息をつくと、下半身が納まっているのを確認して立ち上がった。
もう周りにはヒトが見当たらない。
そこに、1人の虎獣人が駆け込んできた。
美しい白い毛並みの虎。
慌てて部屋に駆け込んできたその虎は部屋の中を見回すと小さく舌打ちをした。
そして俺たちに目を留める。
「君達は今日入隊の審査を受けにきた新人か?」
こちらに向けられた穏やかな瞳。
美しい毛並みと、服の上からでもはっきりわかる逞しいからだ。
俺は思わずツバを飲んだ。
タイプだ・・・。
「そうですが、あなたは・・・。」
となりでガッツがのんびりと受け答えをする。
こんないい男なんだから軍隊のえらいさんに決まっている。
ガッツは天然だな。
ボケ役としては望ましい。
俺が納得している間にも話は進む。
「そうか。悪いが二人とも私の部屋まで来てくれないか?
もう君達しか残っていないみたいだしな。」
彼はガッツの問いに答えることなく歩き出した。
戸惑うガッツをよそに俺は迷うことなくついていく。
「行かないのか?」
俺の問いにしばらく悩んだ後、結局俺の後についてきた。
パンツ一丁のまま歩くこと数分。
彼に案内され建物の奥にある一室に案内された。
「突然連れてきてすまないな。私はドン大佐。現在この砦の最高責任者でもある。」
その言葉に隣でガッツが顎を外しそうなほどの勢いで大口を開けている。
コレぐらいの展開は予想してしかるべきだ。
なんてったってこれほどのいい男なんだから。
「それで俺たちは・・・。」
ヒトの居ない密室空間に連れてこられて多少、もといかなり期待している俺はあせる気を落ち着けて大佐に質問した。
「少し、私に付き合ってくれないかな?」
理知的な瞳に淫靡な色が浮かぶ。
アタリだ。
まさに俺が期待した展開。
「もちろん、ご希望に添えるよう努力させていただきます。」
そう言って俺は頭を下げた。
隣でガッツも慌てて頭を下げる。
「では・・・とりあえず君達の名前を教えてくれないか。」
そう言って大佐の目が俺に向けられた。
「俺・・・私の名前はマイクといいます。それから、こっちの大きいのはガッツです。」
隣で緊張して固まっているガッツを気遣い、俺はなれない敬語で自己紹介をした。
大佐は笑顔で頷いている。
「それじゃあ・・・。マイク君は私の希望がわかっているようだな。」
大佐のにやりとした笑みに俺も口の端を吊り上げて返す。
ニヒルな俺様。
「ガッツ君を、『元気付けて』やってくれ。」
そういって大佐は手近な椅子に座ってリラックスできる態勢をとった。
なんだ、大佐とヤれる訳じゃないのか。
俺は少しがっかりしつつも現状を全く把握していないガッツを見る。
先ほど会ったばかりの奴だが、ガタイはいい。
頭は少々固そうだがその分アソコも硬そうだ。
俺はガッツの体を回転させこちらを向かせると、驚いたガッツが正気に戻る前にすばやくパンツを引き下ろす。
「わっ!」
さすがに声がでたが、手で隠すほど頭は回らなかったらしい。
俺は目の前にガッツのピンク色の肉棒が晒された。
長い、そして太い。
まだ勃起はしていないだろうが、それでも信じられないほどの大きさだった。
殆ど使われた形跡のないそれを俺は口に含む。
「ひゃっ・・・ぁぁ。」
ガッツが情けない声を上げて俺の頭を抑えようとするが力は全く入っていない。
俺は舌と口腔でガッツのものを丁寧に刺激する。
それだけで俺の口の中のものはあっという間に大きくなった。
息苦しくなり、それを吐き出す。
目の前で震えるそれは、さっきよりもさらに大きくなっていた。
大きく、太いそれは先ほどと違い力いっぱい天を突いている。
蔦のように絡みついた太い血管、大きく開いた雁。
見事なまでの反り具合。
それは俺が今まで見た中で、理想的ともいえる男根であった。
俺はそれにそっと舌を這わせる。
「ひっ・・・まいく・・・やめ・・・」
先ほどまでと違い、今にも消え入りそうな声で抵抗を示す。
しかし、俺の行動を妨げようとはしなかった。
どうやら感じているらしい。
綺麗なピンク色をしているところといい、ひょっとしたら他人との経験がないのかもしれない。
俺はそれへの刺激をいったん止めると大佐の方を見た。
大佐は椅子に座り、ズボンの上から自分の股間をもんでいる。
「よく見せてくれ・・・。」
俺はガッツの腰をつかんで、大佐によく見えるようにそれを突き出した。
大佐は鼻がつきそうなほどに顔を近づけて凝視する。
ガッツの先端から雫があふれて、糸を引きながら大佐の鼻の上にたれた。
大佐はそれを舐めとると、顔を離した。
同時に大佐はズボンのファスナーをおろし、大きく張り詰めた自分の肉棒を露出する。
俺は快感と混乱で立ちすくむガッツと、それを見ながら自分を慰める大佐に興奮して自分からパンツを下ろした。
尻の穴に手を伸ばし、受け入れる準備をはじめる。
「君はそこが使えるのか。」
大佐の目が俺に向けられた。
「彼をエスコートしてやりなさい。」
そういって隣にあるベッドを示した。
大佐とヤれるんじゃないのか・・・。
落胆しつつも、俺はガッツの男根の大きさに緊張気味だった。
これだけ大きいのは俺もはじめてだ。
俺はもはや人形のように動かないガッツを引き倒すと、仰向けにして腹の上にまたがった。
ほぼ準備は万端だ。
俺は腰を浮かしてガッツの先端を自分の肛門にあてがった。
「やっ・・・・マイク・・・。」
ガッツの小さな声が聞こえる。
「おいら・・・他人としたことなくて・・・」
俺はガッツの口をそっとふさいだ。
「お前は気持ちいいだけだから、じっとしてればいい。」
そういって俺はゆっくりと腰を沈めていく。
さすがに少しきつい。
「マイクッ・・・ちょっと、きつい・・・。」
おそらく今は亀頭のあたりを締め付けているのだろう。
俺はこれ以上肛門がしまらないように大きく口を開けながらさらに腰を落としていく。
つるん、とした感触がある。
おそらく亀頭部がすべて入ったのだろう。
「マイクッ、ダメっ!」
快感に耐えるようにガッツがシーツを握り締めている。
俺はそれをみながら一気に根元までガッツを飲み込んだ。
「あっ!いく、いくっ!!」
そして、ガッツは俺の中で大きく震えた。
童貞喪失だ。
達してなお硬さを失う気配のないガッツのものを締め付けながら、俺は腰を動かした。
「マイクぅ・・・まだ、だめ・・・。」
そういいながらガッツは再び耐える表情を見せている。
余りの大きさに最初は圧迫感しか感じなかったものの、その大きさのおかげで内部のあらゆる場所が刺激される。
はぁ・・・・はぁ・・・。
俺の息遣いが荒くなってきた。
ふと大佐の方に目をやる。
いつのまにか下半身は素裸になり、上半身のみ制服をきてオナニーをしている。
その手は自らの液体でどろどろであり、上下するたびにくちゃくちゃと卑猥な音を立てている。
あれもホシイ・・・。
俺が大佐に懇願しようとしたとき、ガッツが動いた。
「マイク・・・、もっと・・・。」
そういってガッツは俺の腰に手をやり、下から突き上げ始めた。
「ガッツっ!ちょっ・・・!!」
ガッツは加減することなく、一心不乱に突き上げてくる。
「ああっ!あっ、あっあっ!!」
俺は内部をめちゃめちゃに刺激され、よがることしか出来なかった。
大佐のことも頭から飛ぶ。
俺はただ快楽だけをむさぼりつづけた。
ガッツが上半身を起こし、俺を抱え込む。
対面座位だ。
ガッツが俺のものを握り締め、扱き出す。
首を90度傾けてキスをしてきた。
舌と舌とを絡め合わせる。
「ガッツ、俺いくっ!」
前と後ろからの刺激に耐えかねて俺は思い切りガッツの腹にむかって射精した。
「うううう、おいらも、またいくっ!」
俺が射精した後もガッツは腰を振りつづけた、俺の中にもう一度精液を撒き散らした。
俺は全精力を使い果たし、そのままがっくりとうなだれた。
「マイク・・・。もう一回・・・。」
「嘘だろ!?」
俺はガッツの声に耳を疑った。
こいつ、絶倫だ!
「マイク・・・。」
俺の返事も聞かずにガッツは再び動き出す。
結局俺が解放されたのは、ガッツがあと3回イった後だった。
そのときには俺はすっかり気を失っており、何もわからないまま医務室に運び込まれたのだった。